製造業の設計職
製造業ではさまざまな設計職があります。機械設計や回路設計、半導体設計など種類が豊富で、それぞれの職種によって設計するものが変わります。これらの職種にて経験を積めば、さらなるキャリアパスも目指せるでしょう。本記事では製造業における設計職の業務内容とキャリアパスについて解説しますので、設計職を目指すための参考にしてください。
製造業における設計職の業務内容
機械設計
機械を設計するのが、「機械設計」と呼ばれる業務です。機械設計は「意匠設計」「部品設計」「設備設計」に分類され、意匠設計ではデザインを含めて設計を行い、部品設計ではボルトやネジなど細かな部品を設計します。設備設計は工場に設置される空調や給排水などの設備を設計する職種です。
回路設計
電子機器内部にある回路を設計するのが、「回路設計」です。たとえばスマートフォンや家電、精密機器、航空機などに組み込まれている回路を設計します。回路設計はデジタル回路とアナログ回路に分類され、どちらかに特化した技術を持つことで就職につながるでしょう。
半導体設計
「半導体設計」では、電子機器の中に組み込まれるICチップの設計を行います。たとえばパソコンの中のメモリやCPUだと考えるとわかりやすいでしょう。製造業における設計職の中でも、特に微細な設計をするのが半導体設計です。
構造・筐体設計
機械の中でも動きのない構造部分と筐体を設計するのが、「構造・筐体設計」と呼ばれる業務です。動きがない部品には、動きのあるネジや歯車を支持する役割があります。動きのある部品を支持するために必要な性能を満たす条件の構造を設計します。
そして筐体とは機械の外装のことです。自動車や航空機、パソコンなどの外装部分を設計することが筐体設計です。
電気制御設計
「電気制御設計」とは、電気で駆動する機械を制御するシステムの開発・設計を行う業務です。機械を制御するためのコアシステムを設計する仕事と考えてください。
製造業における設計職のキャリアパス
職場内での異動や昇進
製造業の設計職では、職場内での異動や昇進がキャリアパスのひとつとして考えられます。組織を運営する力を身につければ、リーダーとなりチームを率いる立場になれる可能性があります。
しかし設計職を極めるのであれば、スペシャリストとなってより専門的な設計に携われるチャンスが訪れることがあります。職場内でもさまざまなキャリアパスが考えられるのが製造業の設計職です。
他企業への転職
キャリアプランのひとつとして、他企業の同職種に転職する方法も考えられます。「雇用されている企業の待遇では満足できない」「さらなるレベルアップを目指したい」と考えるなら、他企業への転職が選択肢のひとつです。技術や知識を身につけた状態であれば、他企業に転職できる可能性が高くなります。
セールスエンジニアへの転職
製造業の設計職で働いていると、セールスエンジニアへの道も拓けます。セールスエンジニアとは、設計・開発が必要なソフトウェアや電子機器の営業を行う職種です。エンジニアと名前がついていますが、設計・開発の知識を持つ人が営業を行うと考えてください。
セールスエンジニアには専門的な知識が必要であるため、製造業で設計をしてきた経験を活かせます。
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製造業では設計職と呼ばれる職種がありますが、設計する対象によってさらに細かく分類されます。いずれにしてもさまざまなキャリアパスが用意されており、経験を積めばより希望に近い職種を目指せるチャンスが広がります。
以下の記事では浜松市の製造業における優良企業をリストでご紹介していますので、製造業の設計職に就きキャリアを形成するための参考にしてください。