製造業の製造職
ここでは、製造業・製造職の業務内容とキャリアパスについて解説しています。
製造業における製造職の業務内容
組立
部品を組み立てて、製品を完成させる業務です。基本的には、ベルトコンベアで流れてくる部品を組み立てます(ライン生産方式)。複数のスタッフで流れ作業を行い、製品の完成までを分担して行う点がポイントです。作業内容は、製造するものや勤務先、製品内容によっても方法が異なります。
溶接
圧力や熱を加えて、部材を接合する業務です。接合したい部材より低い温度で溶ける溶加材を用いて接合することもあります(ろう接)。専門的な知識、技術を要するため、原則として溶接技能者などの資格が必要です。溶接は、自動車や機械などの製造現場で行われています。
研磨
製品の表面を滑らかにして、光沢を出す業務です。おもな目的は、製品の精度を高めることと製品の外観を美しくすることといえるでしょう。研磨には、砥石研磨、バフ研磨、バレル研磨などがあり、製品や材料に応じて使い分けられます。研磨は、自動車、金属、半導体などの製造現場で行われています。
塗装
製品の表面に、塗料などを塗る業務を指します。おもな目的は、製品の外観を美しくすることと塗料などで製品を保護することです。塗装業務は、大きく「下塗り」「塗装」「乾燥」にわかれます。それぞれの業務にも、さまざまな種類があります。溶接・研磨と同じく、専門性を求められる業務といえるでしょう。塗装は、自動車、船舶などの製造現場で行われています。
検品・仕分け・梱包
検品・仕分け・梱包はいずれも物流や出荷部門の業務として分けられる場合もありますが、会社によっては製造職の業務として対応する場合もあります。
検品は、完成した製品に不具合や傷などがないか確かめる業務です。具体的なチェックポイントは製品で異なります。注文通りの製品を納品するために欠かせない業務といえるでしょう。
仕分けは、指示に従い製品を分類する業務です。たとえば、製品を種類ごとに分類する、納品先ごとに分類するなどが考えられます。
梱包は、輸送で傷つかないように製品を保護する業務です。ダンボールに緩衝材を入れて製品を梱包する方法などがあります。トラブルを防ぐため、製品に応じた適切な梱包が求められます。
製造業における製造職のキャリアパス
専門家(スペシャリスト)を目指す
特定分野の知識・技術を身につけることで、専門家を目指せます。生産技術に関するスペシャリストを目指すキャリアパスです。具体的な職種として、生産管理職や生産技術職があげられます。関連する資格を取得すると、専門性を証明しやすくなります。
万能家(ゼネラリスト)を目指す
幅広い知識・技術を身につけることで、万能家を目指せます。具体的には製造に関する知識・技術に加えて、現場マネジメントスキルを身につけて製造部門のマネージャーを目指す道が挙げられます。勤務先によっては、社内でキャリアチェンジも可能です。
転職・独立を目指す
勤務先で身につけた製造に関する知識・技術を生かして、転職したり独立したりすることもできます。たとえばメーカーに素材を供給していた企業へ転職する選択肢があります。現在の勤務先と関連性の高い業界・業種で転職や独立を検討することで、これまでの経験を活用しやすくなるでしょう。
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製造業における製造職の業務内容は、多岐にわたります。勤務先によって業務内容は大きく異なるため、詳細を確かめてから応募することが大切です。また専門的な技術を身につければ、さまざまなキャリアパスを描けます。価値観にあわせたキャリアを構築しやすい点も製造職の魅力です。興味がある方は、製造職の求人を探してみてはいかがでしょうか。以下の記事で、浜松市の製造業企業リストを紹介しています。こちらも参考にしてください。